「IT革命における先駆者になるための教育を受けながら...」
第10回目
洗石あまり(Amari ARAISHI)
前略 早野愛利佳様。

久々にモノを書ける舞台に上げてくれましてありがとうございます。いやぁ私の立場って一体何だったのだろう?と考えていたんですよね。
「場」を提供して、活発な議論をしてもらいましょうっていうノリで(この辺は海洋堂におけるWFのスタンスに近いかも。WFは一体どうなるのだろうか?)始めたことなんだけど、始まったら始まったで「ないものねだり」が始まって、「私にも書かせろ」ということになったわけです。

引き際の距離感って、その人によって全然違いますよね。だから勘違いを起こすんじゃないかな?って思うわけなんですよ。たぶん、早野さんはこういうことを言いたかったんじゃないかなって、私はそう感じるわけなんです。

その距離感って、例えば喫茶店にカップルが入ってきて、座る位置関係にあると思うのです。正面を向くように座るか、最近よく見かけるようになった横に座るか、貴方はどういう行動を取りますか?

正面に座れば机という壁に挟まれて「壁なんか愛で乗り越えてやるさ」っていう深層心理(そんな心理が働くとはとても思えないけど)が働いて、話題に華が咲くんじゃないかなと思うんですよ。話題が続かないと、机って強大な壁になったりもするんですよね。そういう経験ってありません?

じゃ、横に座ると壁なんかなく、「貴方の右腕は誰にも譲らない」てな状況がそこにあるわけです。この状況だったら、多少話題が詰まったとしても、まぁ雰囲気でどうにかなるかもしれません。場所と時間は重要なファクターですけどね。恋人がいれば、そういう距離の取り方をすると思うんです。その時の雰囲気に合わせた展開をすると思うんです。

ここでの問題は、アイドルとどういう距離を保つかっていうのが、問題提起だったりすると、私は斜めに座る距離感じゃないかなと考えるんですよ。二人しかしない空間の中に、使っている席は四人席という贅沢な空間を共有し、かつ自分とアイドルとは
斜めという「距離」でつながっている感じですね。

握手会とかで正面で熱い握手をして、いろんなことをお話して、スタッフにされるがままに流されるんだけど、握手だけはしっかりと離さない状況、この状況なんです。この時の体制って斜めじゃないですか。しぶしぶ手を離して後ろ髪を引かれるように帰路につく心理こそ、アイドルとファンの距離感の取り方だと思うんですよ。だから「握手会」って成り立っているんじゃないかな。そこに渦巻く心理を見極めた先駆者が、こういうものを商売として確立させてきたんでしょうね。後続のモノは先駆者には勝てませんから。

仮にアイドルとファンから友人になったときって、見えなくていいものまで見えるようになって、理想と現実のギャップに悩んでしまったりするんでしょうね。私にはそういう経験はないので、その辺は理解できませんが、アイドルは高嶺の花であるからこそ、自分にとって「アイドル」なんじゃないかな?って思ったりもしています。

まぁ友人になって、一緒にいたら(二人きりでもいいしそうじゃなくてもいいし)楽しいだろうな

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