「隅を向いて歩こうよ」
第6回目
乗越ほり(NORIKOSHI Hori)
前略、相模大野幹夫様(巨匠)

巨匠と知り合ってかれこれ8年。早いものです。当時はアイドルと言えばCoCoしか知らなかったし見なかった私ですが、今では巨匠と手紙のやりとりをできるまでに成長しました。いや、世間では
退化していると言うのかも知れませんが。

歌・音楽を聴くことは私にとっても生活の一部であり、それなしの生活は考えられません。また、私は小さい頃から楽器を弾く環境に恵まれていたこともあり、多少なり一般の人よりも音楽に関する知識も持っていますが、私はアイドルに音楽性は多く求めていません。アイドルは必ずしも歌唱力や音楽性に長けている必要はないと思います。アイドルにとっての絶対かつ
最低条件は「かわいいこと」であり、歌唱力はあくまで第2第3の条件であると思うからです。

もちろん歌唱力はあるに越したことはありませんが。アイドルが実際に興行を行う上で「歌うこと」は欠かせない演目の一つであり、アイドルとして活動していく上での必須事項と言っても過言ではありません。

アイドルを見る上で・語る上で音楽は切り離すことはできないのが現状です。でも、私の好きなアイドルにあまり歌を得意としない人もいます。やはりそれは自分が
「歌唱力に重きを置いていないから」だと思います。私の中でアイドルに求める条件「容姿」「キャラクター」なんですね。アイドルはドラムが叩けなくても、ベースが弾けなくてもいいんです。グルーヴ感のない小室ソングを歌ってもいいんです。何度も言うようですが、歌唱力があることに越したことはありません。

最近になって巨匠とプレアイドルをよく見に行くようになりましたね(ここではメジャー・レーベルからデビューを基準とします)。やはりプレのみなさんは容姿的には前線で活躍する人たちに比べて、劣る気がしますし(人間性が劣っていると言っている訳ではありません)、良い意味で
未完成な子がほとんどです。ただ、いざステージに立つと非常に歌がうまく、MCが達者な子が多く驚きます。ピアノの語り弾きができる子もいました。

その上、お話できるし
名前も覚えてくれるし、プレゼントおねだりされるし(笑)、その時間を楽しく過ごせます。「プレはつまらない」と「プレは歌が下手」という固定観念を持っていた私はこの事実に非常に驚きました(歌が下手な子ももちろんいるのですが)。ただ、プレを見て私も巨匠と同じように距離感の問題を同じように感じました。

一緒にイベント会場に来たり帰ったり、ファンとタレントがべったりの関係にはまだ抵抗があります。アイドルが「私は数十人のファンの引退まで楽しくやっていきたい」と思っているのであれば、それはあまりにも向上心がないですし、向上心があるからその子に惹かれ応援しようって思うのではないでしょうか?

手が届くか届かないかの微妙な関係。流れ作業の握手でもなく、世間話が延々とできる握手でもなく、うちわで仰いでくれる程度の関係がいいのではないでしょうか。

最後に
「ファンレターの返事くれる子はもっと好き」です。

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