「山積みになっているビデオテープをチェックしながら....」
第3回目
早野愛利佳(Arika HAYANO)
前略 吉田あきんど様

お久しぶりでございます。こういう形であなたからお手紙を貰うのは何年ぶりのことでしょうか。大変懐かしく思い、昔よく通った喫茶店で返事を書いております。

私も吉田さんと同じように音楽は生活に密着しています。ほぼ生活の一部、体の一部といえるような状況です。ただ聴く音楽には偏った傾向があり、一曲を飽きるまで聴くような人なので
『習慣性の強い嗜好物』となっております。ここまでくると折破さんの「お菓子」に近いかもしれません。

ここの本題である「完成度の高さを競い合う昨今の音楽・芸能ビジネスとは対極に位置するところの同時進行型集団プロジェクト」に私は根本的に弱いのかもしれません。過去を少しばかり振り返ってみるととグループものばかりに転んでいたような気がします。まさに
坂道を転がり落ちていくように。

近年そういうグループが無かったところに、私にとって
彗星のように現れたのがチェキッ娘でした。スタッフ自らも楽しんでいて、戦略において「考えていない」ということを「考えている」スタンスに琴線が触れ、あとは転げ落ちていました。根本的にはCXの手法に弱いのかもしれません。たぶん。だから、逆に裏に「何かがある」という雰囲気が少しでも感じられるようになるとハマれないんですよね。流れに乗れないというのか。

ここまで書いてくると、極論としての考え方として
「アイドルは毒」なのかもしれません。1人のアイドルよりもグループの方がその毒性は強いのではないかと想定することができます。グループ内ユニットを生み出したり、また、グループから別のグループへと転戦していくのですから、『習慣性の強い嗜好物』の中毒症状に陥るわけです。お気に入りの子には一番お熱が上がり、思い入れが強くなり、その毒性は一層強くなっていきます。その状況は「メビウスの輪」です。

「メビウスの輪」から抜け出すには、自分の生き方を変えないと抜け出せないと思います。すごく居心地のいい「抜け出さない」状況が、仮に世間の端っこを歩いていたとしても、気持ちいいんですよ。普通の人生としては間違っていると理解していても抜け出せない。じゃぁどう自分の生き方を変えるかという問いには、
人生の墓場に足を踏み込むか、若いうちの「麻疹」として「治療」するかのどっちかだと思うんですよね。

まぁ今の私はそんなことする状況でもないので、しばらくは「メビウスの輪」の中で生きていくことでしょう。抜け出せない状況すら楽しんでいます。今となっては、さすがに
「卒業」してもいいのかな?とか思うときもありますが、なかなか許してくれない環境にあるようです。その環境に甘えているのかもしれませんけどね。だからこそchee'sのライブに足を運ぶために、会社を休もうと計画を立てて、実行しようと試みるですから。

吉田さんの話をまとめてみようと努力しましたが、果たしてまとまったんでしょうか?よく判りませんが、八洲さんがどう展開させてくれるか期待しております。

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