「坂本真綾「ハチポチ」を聴きながら...」
第2回目
吉田あきんど(AKINDO Yoshida)
前略 折破疎香様

お手紙ありがとうございます。
「音楽はお菓子」論、興味深く読ませて頂きました。とりあえず、タバコを吸いながら考えを整理しつつ、Macの前に座っています。じっくりと読みつつも、「音楽はお菓子」というよりも「アイドルはお菓子」と書いてあったならば、もっと楽なのになと、ちょっと愚痴ってしまいました。手前味噌ですいません。

唐突ですが、私の中での
「音楽」の位置はちょっと違います。もう少し生活と密着している、衣・食・住の次には必要なものかも知れません。強いて言えばタバコに近いかな。お菓子のように「ゆとり」で口にするモノでは無く、もはや「中毒」であり、いくら害があろうが体が欲するんだから仕方がない。だから「味」も気にせず、何でも聴きます。

私の中では、倉木麻衣も坂本真綾も全く同じ土俵に上がっているわけです。アルバムが100万枚売れようが1万枚しか売れなかろうが、あまり関係有りません。ここらへんは折破さんとも意見を同じにするところですね。

でも、折破さんの言う
「派」の問題ですか。これはちょっと意見を挟ませてください。確かに、世の中は妄信的に「実力派」や「本格派」という単語を有り難がっています。でもアイドルファンも「清純派」や「セクシー系」、最近では「癒し系」という単語を妄信してきた歴史がある。これではちょっと旗色が悪い。特に「癒し系」なんて、「効能」を期待しているフシがある。つまりは「お菓子に栄養を期待している」わけです。チョコレートを、いちいちポリフェノールを有り難がって食べているようなものですね。

同じように、モーニング娘。について、「アーティスト」だと言い張る人たちも、「アーティスト」だから聴いてるはずなんですよ、きっと。「アーティスト」だから、世間に対する言い訳、つまりは
「聴いてるということがバレても恥ずかしくない」妄信している点では同じことですよね。別にジャンル分けをするつもりはありませんが、彼らの中ではアーティストは「料理」であり、食べることに必然性があると。片やアイドルは「デザート」であり、男子たるもの、甘いものなど口にしてはならぬということなのかもしれません。

ま、私が思うに、娘。は「フルーツカレー」や「生ハムメロン」のように、料理ともお菓子とも果物ともつかないような、キメラ的なものですけどね。嫌いじゃないです。

いずれにしろ、これからも新しいジャンルを
でっち上げながらの新規参入は続くでしょう。でもそれは、あくまでマーケティングの勝利なんです。多分その対象には私は入って無いでしょう。そうやって卑屈になりながら、これからもchee'sや坂本真綾を聴いていこうと思います。

何だか話がまとまらなくなってしましましたね。とりあえず早野さん、何とかしてくださいね。


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